認知症の方の徘徊は本当に徘徊なの?

認知症の方の症状で社会的に問題となっている「徘徊」。年間1万人以上の方が行方不明になるそうですが、なかには認知症の方や認知症が疑われる方もいらっしゃるそうです。徘徊対策が自治体ごとに色々と講じられているのですが、最近「徘徊」という言葉を使わないようにしようという動きがでています。どういうことなのでしょうか?

徘徊の意味

徘徊という言葉、あまり良い響きではありませんね。目的もなく周囲をうろつくという意味になります。「不審者が徘徊している」「不良っぽい学生たちがよく徘徊している」というような使い方をするのではないでしょうか?

目的なくうろうろしているわけではないのかもしれませんが、不審者や不良っぽい学生と聞くと良いイメージは持てませんよね。「気持ちが悪い」「得体がしれない」というイメージが先行してしまいます。

「認知症の方が徘徊している」と聞くと、やっぱり得体が知れないという気持ちになりませんか?それはやっぱり徘徊と言う言葉が与えるイメージのせいだと思います。

最近は「徘徊」という言葉を使わないようにしよう、という動きになっています。言葉のイメージが悪いために、認知症の方に対するイメージもどうしても悪くなってしまいます。

では徘徊ではなく、どんな言葉を使えばいいのでしょうか?

徘徊ではなく散歩、徘徊ではなく買い物

認知症だから、頭の仲がずっとおかしくなっていると思っていませんか? 全然、そんなことはありません。物忘れは激しいですが、いつも徘徊しているわけではありません。

いつも異食しているわけではありません。いつも入浴拒否しているわけではありません。いつも財布を探しているわけではありません。

認知症の方が外にでると、必ず行方不明になるわけではありません。最初は「散歩に行こう」「買い物に行こう」「駅から電車に乗って、大宮まで行こう」など目的があったはずです。

ところが外出先でその目的を忘れてしまい、周辺を迷ってしまうのです。最初から目的無く外をうろつき、迷うわけではありません。

徘徊ではなく散歩なのです
徘徊ではなく買い物なのです
徘徊ではなく通院や通勤なのです

その現実を訴えている認知症の当事者が声を上げ始め、自治体などでは「徘徊」という言葉を使わないようにしようとしています。認知症という病気はイメージが悪く、一般の方の理解が進んでいないように思えるのですが、言葉のイメージが悪かったり、病気の実態が正しく認識できていないことにも問題があると思います。

家族が認知症になってみないとこればかりは分からないと思いますが、一般の方へのイメージがこれ以上悪くならないようにと感じます。

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