もしも介護職員が外国人だったら…認知症高齢者と意思疎通できるの?

昨今の介護職員不足は深刻で、老人ホームによっては必要最低限の人員で運営しているところもあるようです。介護職員不足は介護スタッフの疲弊へとつながり、介護ミスを誘発させる可能性もあります。そこで政府が打ち出したのが「外国人介護士受け入れ」です。けれど介護サービスを受ける側からすれば大きな不安も。それが言葉の壁です。

 

外国人介護士はどこから来るの?

外国人介護士と言っても、どの国の介護士を受け入れるのでしょうか? 平成20年にはインドネシアから、平成21年にはフィリピン、平成26年度からベトナムの介護士を受け入れています。

 

ただしこの外国人介護士の受け入れは、日本国内の介護士不足解消を狙ったものではなく、相手国からの要望により実現したものと厚労省のHPに明記されています。今のところ3国あわせて約3,800人の介護職員を受け入れていますが、これだけの人数では介護職員不足解消にはならないでしょう。

 

ただ将来的に介護職員がさらに足りなくなることは明白なので、そのうち介護力不足を補うために、さらに多くの外国人介護士が日本にやってくるかもしれません。中国人は世界中で働いていますが、中国人介護士も受け入れ開始するかもしれませんね。

 

外国人介護士を利用すると心配なのは「言葉の壁」

 

外国人が実際に自宅にやってきて介護をおこなうとなると、心配なのは「言葉の壁」です。日本語は世界でもむずかしい言語ですし、外国人がどこまで修得できるのかわかりません。

さらに母のような認知症高齢者のケアに関しても、外国人では不安があります。言葉がうまくつうじない場合、介護者と要介護者に大きなストレスがかかります。

 

老人ホームでは、重度認知症患者やコミュニケーションがとりにくい高齢者は虐待される可能性が高いと言われています。言葉でスムーズに意思疎通できない外国人の場合、利用者が虐待される可能性はないのでしょうか? 心配になります。

 

日本の風習をどこまで理解してもらえるの?

 

知人にフィリピン・マニラ出身の女性がいますが、彼女は敬虔なクリスチャンで、嫁ぎ先は仏教。彼女に悪気はないのですが、嫁ぎ先の仏壇を拝んだり掃除するようなことはないそうです。

 

日本人は無宗教が多いとは言いますが、仏教徒の方が多いのではないでしょうか? 宗教も文化も違う外国人が、日本の風習になじむにも時間がかかると思います。高齢者のなかには「仏壇に手を合わせない、仏様に敬意を払わない外国人は困る」と感じる方がいるかもしれません。

 

言葉の壁、文化の壁が立ちはだかる外国人介護士。日本に定着するには相当の努力が必要なようです。また受け入れる日本人の側にも、外国人の文化や宗教、言葉などを受け入れる気持ちが必要です。

 

まとめ

外国人介護士が主流になる可能性はかなり低そうですが、将来、介護施設に外国人介護士がいる可能性はゼロではありません。少子高齢化により、外国人労働者をさらに受け入れる未来も否定できません。

 

これからの日本人は「島国根性」丸出しで生きるのではなく、外国人の文化や発想をある程度理解し、受け入れる度量の広さも必要かもしれません。

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